「カタン」でケンカにならない3つの公平な交渉ルールの提案

2019年12月16日ボードゲーム


カタンの醍醐味として、「木1出すから、羊1ちょうだい」など、資源を他のプレイヤーと交渉して得るというのがあります。

しかしプレイしているときに問題となることがいくつかあると思います。

・特定のプレイヤー間でしか交渉をしない。
Aさんと仲がいいから、Aさんとだけ取引しよう

Bさんを勝たせるために優先的に譲ろう

Cさん嫌いだから絶対に取引しない

みたいなやつです。

こういう人為的なゲームメイキングが入ってくると、本人の実力やゲームの流れ以外で勝敗が決まってしまい、かなりしらけたことになります

場合によっては険悪な雰囲気になったり、最悪ケンカになったりしますね(特に子供同士が遊ぶときは)。

そこで取引相手が好きな人だろうと嫌なやつだろうと公平な取引ができるルールというのを提案したいと思います。

ルール1:取引を持ち掛けていいのは自分の番だけ
これはまあ基本的なことです。
取引を持ち掛けていいのは自分の番だけです。

ルール2:持っている資源を聞くのは禁止
これも基本ですね。
何のために手札を相手から見えないようにしているのか意味が分からなくなりますので。

ルール3:個人交渉禁止
ここが重要です。
取引をもちかけるときは、
「木1を出すので、土1が欲しい」
「鉄1欲しい。何をくれるかは任せる」
全員に対して持ち掛けます。

これに対して全員が返答をします
個人的に話しかけてはいけません。
もちろん受け手の方はパスしてもいいです。

たとえば「木1を出すので、土1が欲しい」と提示します。
Aさん、Bさん、Cさん全員がOKした場合は、手番が一番近い人が優先されます
次の番がAさんだったらAさんと必ず取引しないといけません
Aさんが嫌いでもです

ただしBさんが「土2を出す」とさらに良い条件を出したら、Bさんと必ず取引をします
条件が有利な人(数量が多い人)が優先です。
「土1」のAさんを選んではいけません。

そこでAさんが張り合って同じ「土2」を提示したとすれば、手番が一番近い人が優先されるのでAさんに譲られることになります。

次に「鉄1欲しい」という提案をした場合。
相手が何を出すかは相手任せの場合ですね。

これも全員が返答をしなければなりません。もちろんパスしてもいいです。

Aさんは「木1」、Bさんは「羊1」、Cさんは「パス」を提示した場合。
プレイヤーはAさんとBさんのいずれか条件の良い方(自分の欲しい資源)を選んでOKです。

ただしAさんは「木1」、Bさんも「木1」ならば、先ほどと同様に手番の一番近い人が優先されます
Aさんが嫌いでもAさんと取引しなければなりません。

ここでBさんが「木1、羊1」と提案してきたら、「木1」のみのAさんより条件が良い(数量が多い)ので、必ずBさんと取引をしなければなりません
私情を挟んではいけません。

Aさんが「木1」を提示し、Bさんが「羊3」を提示。
しかし自分が羊3を必要としない場合はどうすればいいでしょうか?
この場合は自分の好きな資源を選べばいいです。

ただしBさんが「木1、羊3」を提示したら、必ずBさんと取引しなければなりません
「木1」だけより条件がいいですからね。

Aさんが「木1、羊1」、Bさんが「木1、鉄3」なら、羊と鉄、欲しい方を選べばいいです

まとめると、

1、取引を持ち掛けるのは自分の番だけ。

2、相手に手札を聞いてはいけない。

3、個人取引禁止。必ず全員に取引を持ち掛ける形にする。
  その際、
  ・自分の欲しい資源優先
  ・同じ資源が提示された場合、提示した数量が一番多い人と必ず取引をする。
・数量が同じ場合は、手番が一番近い人と必ず取引をする。

このルールを守れば、人間関係で取引が決まってしまう事態をだいぶ避けられるかと思います。

あと当然ですけど「羊1」を出して「羊2」をもらうとかいうのも禁止です。
これをやったらそもそもゲームやる気あるのかという話ですが。